
開幕5試合で12失点の守備について記者から質問されて、「これからだよ。私は守備については詳しいんだ。本が何冊も書けるほどの知識があるだ!」とまくしたてた、リバプールのユルゲン・クロップ監督でした。
愛すべき人ですね。質問した記者も、問い詰めるつもりなんかなかったのに、意外な答えが、あのハイテンションで返ってきて「そうですか」としか言い返せなかったでしょう。
クロップは、明らかにリバプールを立て直しました。功労者です。
ただ、守備がザルなのも動かしがたい事実。
なぜ、ディフェンダーの大型補強をしないのだという声を長く無視し続けている点は、立派だという声もありましたが、やっぱり不可解と言えば不可解でした。
なんか、意地になっているのかな。と心配がつのり始めた2017年の夏、とうとう、何やらその気かもと思える補強を発表してくれましたね。
スコットランド代表のアンドリュー・ロバートソンを、降格したハル・シティから800万ユーロ(約10億円)で獲得したのです。
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左利きの左サイドバック、降臨。ファンの歓喜が聞こえる
ポジションは左サイドバック。左利きです。
リバプールでの背番号は26番。
スコットランド代表では3番をつけるロバートソン。
なぜかミルナーに任せたりして、長く、「とにかく、そこだけはなんとかしろよ」と文句を言われ続けた、リバプールの左サイドバックですからね。
とうとう、やっと、と胸をなで下ろしているファンも多いんじゃないかな。
ロバートソンは、1994年生まれの23歳。身長178㎝、体重64㎏。どデカイのがスタンダードなスコットランドのフットボーラーとしては、最小クラスのサイズですね。
プレースタイルはというと、サイズの見劣りなんか気にならないくらい対人に強いのが特長。派手さはないけど、しっかりとした守備をします。ボール奪取もうまいです。
攻めに転じると、トリッキーなドリブルで切り裂いたりはしないけど、気の利いたポジショニングと一級品の左足で、鋭くて正確なクロスボールや、ラインをずらしまくるサイドチェンジなどを披露し、敵に脅威を与えます。
キック精度への信頼は厚くて、ハル時代にはプレースキッカーも務めたほど。ビルドアップのセンスも高く評価されているようです。
同じくハル時代、自陣左サイドでボールを奪い返した際の反撃は、必ず一度彼に預けて開始されているというデータも出てました。
下積みもあったけど、気づけばイングランドでの経験豊富な選手に
生誕地は、グラスゴーです。なので、やはりユース時代はセルティック。
でも、ここで芽が出なくて、スコットランド4部のチーム(アマチュア)に出てスーパーのレジ打ちをしながらプレーを続けたなんていう苦労話もあります。
この頃は、スパイク買うのも大変じゃなかったのかな。
ただしこの苦労は1年で抜けて、19歳でスコットランド1部ダンディー・ユナイテッドとプロ契約。
さらに1年後にはプレミアリーグのハル・シティに移籍です。もう、トントン拍子です。
結果、23歳にしてプレミアリーグで57試合、チャンピオンシップ(2部)で42試合の経験という、堂々たるキャリアを誇るフットボーラーとなりました。
イングランドサッカーの経験は、クロップより長いですね、明らかに。
あのおおらかなおっさんのことだから、戦術以外のことなら、なんのてらいもなく「アンドリュー、ちょっと教えてくんないかな」なんてやってそうな気がします。
アンドリュー・ロバートソンのウイイレやFIFAの能力値は?
移籍したリバプールでの活躍が期待されるアンドリュー・ロバートソンですが、ウイイレやFIFAの能力値はどれくらいなのでしょうか?
総合値と主な能力値を調べてみると・・・
ウイイレ 2108
- 75:総合値
- 85:スピード
- 80:瞬発力
- 81:スタミナ
参考:http://we2018.kouryakuki.net
サイドバックとして必要な能力値が高いですね。
FIFA 18
- 75:総合値
- 80:スピード
- 74:ドリブル
- 60:シュート
- 72:ディフェンス
- 67:パス
- 71:フィジカル
また特性が
- 逆足を極力を使わない
- 高速ドリブラー
能力が
- 攻撃意識 高い
- 守備意識 高い
となっています。
参考:https://www.easports.com
約10億円の移籍金でリバプールに加入したといわれているアンドリュー・ロバートソン。
ウイイレやFIFAの能力値を見ても今後の活躍が期待できますね。
※ウイイレとFIFAの能力値などは記事執筆時の数値です。
まとめ
シーズン序盤は、残念ながら出たり出なかったりで、レギュラーを奪ったとは言えない状況。
ただし、出たゲームでは、しっかりアピールできています。
特に、キックの質の高さは、ファンにも、監督にもしっかり見せつけている。
クロップが認めている通り、守備の構造そのものを再構築している最中だから、骨組みが固まったら、チームの上昇機運と連動して、一気にブレイクするんじゃないでしょうか。