
ドルトムントユースの最高傑作と言えば、誰をイメージするだろうか。
近年、活躍したプレーヤーで言えば、マリオ・ゲッツェやマルコ・ロイス、ヌリ・シャヒンあたりだろうか。
そして今、彼らに続き「ドルトムントユースの最高傑作」と言われ、また一部では「ドイツ最大の才能」と言われている選手がいる。
名将ユルゲン・クロップ、トーマス・トゥヘルの両指揮官がともに認めた若き逸材フェリックス・パスラックについて、今回紹介する。
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フェリックス・パスラックのプロフィール
- 本名:フェリックス・パスラック(Felix Passlack)
- 国籍:ドイツ
- 生年月日:1998年5月29日
- 年齢:19歳
- 所属:ホッフェンハイム
- 身長:170cm
- 体重:74kg
- 利き足:右足
- 使用スパイク:ナイキ?
- 背番号:31番
フェリックス・パスラックのプレースタイルは?
パスラックのプレースタイルは、ドルトムントの偉大な先輩であるマリオ・ゲッツェやマルコ・ロイスと比較されて紹介されることがよくある。
確かに、攻撃面での優れたアイデアや的確なポジショニングはゲッツェのようだし、爆発的なスピードからのドリブル、ゴールへの嗅覚などはマルコ・ロイスを彷彿とさせる。
しかし、もちろんパスラックは彼らのコピーではないし、本人もそれを目指しているわけではないはずである。
パスラックのプレーの特徴をいくつか挙げてみよう。
まずは最大の特徴であるスピードに乗ったダイナミックなドリブルでボールを運ぶプレーにぜひ注目をしていただきたい。
ただ単に身体能力を生かしてゴリゴリとドリブルするわけではなく、細かなボールタッチで、フェイントを織り交ぜてくるところにセンスを感じる。
逆に課題としては、単独で縦に仕掛けてクロスを上げるといった1対1の仕掛けの面では若干の物足りなさを感じるところである。
ほかに得意なプレーとして、サイドの高い位置でボールを持ったときに、中央に切れ込んでのパスやシュートが挙げられる。
若いながらもポジショニングが的確で、常に最良のアイデアを持って準備しているかのようである。
また、状況判断に優れており、ドリブルで豪快に持ち上がったかと思えば、相手からのプレッシャーの強い場面では、決して無理なドリブルは選択せず、パスをつなぐ冷静さも持ち合わせている。
他にも、フリーキックも得意としており、ドルトムントU-19チームでは何度もゴールを奪ってきたとのことである。
フェリックス・パスラックのポジションはどこ?
パスラックは、左右の両サイドハーフ、右サイドバックとしてプレーすることができるほか、攻撃的MF、トップ下をこなすこともできるユーティリティ性の高いプレーヤーである。
では、どこのポジションに一番適性があるのだろうか?
本人的には「中盤の右サイドが一番しっくりくる」と語っているようである。
スピードに乗ったダイナミックなドリブル、サイドからカットインしてのパスやシュートを得意としているため、本人的にも一番やりやすいのだろう。
確かに、サイドハーフでのプレーも非常に魅力的ではあるものの、個人的には右サイドバックに一番の適性を感じている。
なぜなら、パスラックは170cmと小柄ではあるが、スピードがあり、フィジカルが強く、身体能力に優れているため、守備の局面において1対1に非常に強いという特徴がある。
一方、攻撃面では、ドリブルで縦へ単独で仕掛けるプレーはあまり見られないため、サイドハーフとしては若干物足りなさを感じる印象がある。
このような点を考えると、パスラックの持っている能力、長所を最大限に発揮することができるのはサイドバックなのではないかと思うのである。
ドイツ代表で背番号2を背負って大活躍した2015年のU-17欧州選手権、U-17ワールドカップでも右サイドバックとして出場し、将来、ドイツ代表の右サイドバックを担う逸材として評価を高めたのも偶然ではないはずである。
フェリックス・パスラックと香川真司の関係は?
日本のファンにとってドルトムントと言えばやはり香川真司だろう。
実はパスラックと香川が揃ってゴールを決めた試合がある。
2016年11月22日に行われたチャンピオンズリーグのレギア・ワルシャワ戦、ドルトムントが8対4で勝利している試合だ。
この試合で、香川は2ゴール1アシストと大活躍しているが、パスラックも1ゴール決めている。
そして、この得点がパスラックのチャンピオンズリーグ初得点であり、18歳177日でのゴールは、同大会でのドイツ人最年少得点記録となっている。
フェリックス・パスラックの移籍先は?
この夏、パスラックは、昨シーズンのブンデスリーガで4位と大躍進を遂げたホッフェンハイムへ2年間の期限付きで移籍することとなり、若き名将ユリアン・ナーゲルスマンの下で研鑚を積むこととなった。
話はそれるが、ホッフェンハイムといえば、2012-13シーズンに宇佐美貴史が所属していたこともあるので、日本でも若干なじみのある名前のクラブである。
今回の移籍は、将来性豊かなパスラックが、このままドルトムントに残るよりも、より多くの試合出場と実戦経験を積んでもらうための判断によるものである。
この移籍が決まる前に、パスラックはドルトムントと2021年6月30日までの契約延長に合意しており、ホッフェンハイムでの2年間の武者修行を終えた後、ドルトムントへ帰還する見通しとなっている。
フェリックス・パスラックのウイイレやFIFAの能力値は?
ホッフェンハイムへ期限付きで移籍したフェリックス・パスラックですが、ウイイレやFIFAの能力値はどれくらいなのでしょうか?
総合値と主な能力値を調べてみると・・・
ウイイレ 2108
- 72:総合値
- 86:スピード
- 87:瞬発力
参考:http://we2018.kouryakuki.net
スピードと瞬発力の能力値が高いですね。
FIFA 18
- 69:総合値
- 74:スピード
- 73:ドリブル
- 59:シュート
- 63:ディフェンス
- 66:パス
- 77:フィジカル
また特性が
- ロングスロー
能力が
- 攻撃意識 高い
となっています。
参考:https://www.easports.com
ドイツ最大の才能ともいわれるフェリックス・パスラック。
ウイイレやFIFAの能力値を見ても期待の大きさが分かりますね。
※ウイイレとFIFAの能力値などは記事執筆時の数値です。
まとめ
ドイツ代表にユース世代から選出され、キャプテンも務めてきたエリートが、今回の移籍をきっかけによりたくましいプレーヤーに変貌できるだろうか。
そして、名将ユリアン・ナーゲルスマンのもと、どのようなプレースタイルを身に付け、期限付き移籍を終えた後、ドルトムントでどのようなプレーを見せてくれるのだろうか。
「ドイツで最大の才能」が今後どのように才能を開花させていくのかに注目したい。