
本田圭佑の去ったACミランです。
オーナーが新しくなり、この夏の補強にはかなりの予算を投じています。
そのかいあってか、リーグ戦の滑り出しは上々だったのですが、痛い敗戦でトップ5を滑り落ちたあたりから、ファンもメディアもザワザワしだしています。
早くも「監督解任」の噂が流れるあたり、やっぱりイタリアですね、ミラノですね。
でも、そんなザワザワに、フロントがバタつかないあたり、新しいクラブになったのかなと感じさせてくれます。
解任されたのは、監督ではなく、フィジカルコーチでした。
モンテッラ監督の権限で、大した騒動にもならず序盤のテコ入れが進むあたり、ほんとにいい感じだと思います。
そんな、いい感じのミランに、この夏移籍した何人かの有望株のひとりが、マテオ・ムサッキオです。
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マテオ・ムサッキオの移籍金は?
ポジションは、ディフェンダー。主にセンターバック。
7年間在籍したビジャレアルから、移籍金1800万ユーロ(約22億円)でミランにやってきました。
1990年、アルゼンチンのロサリオ生まれです。
アルゼンチンの名門、リーベル・プレートで育ちましたが、2009年にビジャレアルに移籍。
2011年からは、アルゼンチン代表にも呼ばれています。
ちなみに、リーベル・プレートでは、あのダニエル・パサレラ監督に見出されて、わずか16歳と3ヵ月でAチームデビュー。
クラブ史上最年少の記録でした。
プレースタイルは、とにかく堅守です。
2016-17シーズンのビジャレアルはアトレチコ・マドリーに次ぐ失点の少なさで評価されましたが、彼の存在が大きかったと言われています。
ひどい怪我を克服して復活したマテオ・ムサッキオだったが・・・
ムサッキオの移籍は、夏の移籍市場が開く1ヵ月前にはほぼ決まっていたらしいですね。
この動き、今シーズンのミランがいかにやる気かを証明するものだともっぱらの評判でした。
で、そんなムッサキオなんですが、早々とチームに合流した割には、シーズン序盤に調子が上がってません。
彼のキャリアについてまわっている、怪我の影響が少なくないようです。
何しろ、2014-15シーズンには、あの、目も当てられない大怪我をしています。
4月のヘタファ戦で、接触などまったくないシーンで、ステップを踏んだ彼の左足が、足首から変な曲がり方をしてしまいました。
その映像はネットでも繰り返し再生され、「あるサッカー選手の恐怖の瞬間」として話題になりました。
結局、左足首を脱臼骨折。2015-16シーズンは、半分以上棒に振ってしまいました。
そう考えると、2016-17シーズンの活躍は、華麗なる復活ですね。
20億円以上の移籍金でのオファーが舞い込んだわけだから、怪我に負けず、キャリアに鼻を咲かせたことになる。
ただ、その大怪我の前も後も、彼には「故障リスクのある」という評価はついてまわっています。
ミランでのシーズン序盤での不調ぶりも、小さな不具合のせいなんだろうと思います。
アルゼンチン生まれだけど、パスポートはイタリア
ムサッキオは、アルゼンチン生まれですが、ルーツはアルバニアで、パスポートはイタリアです。
アルゼンチン生まれなのに、イタリア風の「ムサッキオ」という発音の姓を持つ理由は、お父さんがアルバニア系イタリア人のルーツを持つから。
アルバニア南部のムサカ(Muzaka)に由来するイタリアの姓で、ムッサキオなのだそうです。
ネイティブな言語はアルゼンチンなので、スペイン語。リーガ・エスパニョーラでプレーするのに、なんの苦労もなかったでしょうね。
そして、活躍して買われた先がイタリア。
そこで、彼の姓がイタリア風なのに気づくんですが、調べてみればパスポートもイタリア。
ヨーロッパのプロフットボーラーには、こういう複雑な背景と意外なパスポートを持った人多いですね。
生まれ育ったアルゼンチンにも、プロとして成長させてくれたスペインにも、お父さんにゆかりがあるイタリアにも、それぞれに自負や愛着あるんだろうな。
マテオ・ムサッキオのウイイレやFIFAの能力値は?
移籍したACミランでの活躍が期待されるマテオ・ムサッキオですがウイイレやFIFAの能力値はどれくらいなのでしょうか?
総合値と主な能力値を調べてみると・・・
ウイイレ 2108
- 82:総合値
- 84:ヘディング
- 86:ディフェンスセンス
- 87:ボール奪取
- 82:フィジカルコンタクト
- 85:ジャンプ
参考:http://we2018.kouryakuki.net
ディフェンスに関する能力値が全体的に高めですね。
FIFA 18
- 83:総合値
- 70:スピード
- 59:ドリブル
- 51:シュート
- 84:ディフェンス
- 66:パス
- 78:フィジカル
また特性が
- 飛び込んでタックルする
となっています。
参考:https://www.easports.com
20億円以上の移籍金でACミランに加入したと言われているマテオ・ムサッキオ。
ウイイレやFIFAの能力値を見ても期待の大きさが分かりますね。
※ウイイレとFIFAの能力値などは記事執筆時の数値です。
まとめ
さあ、ところで、ミランはどこまで復活できるんだろう。
少なくとも、あの超ド級の家族経営の風土はなくなったみたい。
新しい中国人のオーナーさんが、あまりにも正体不明だという声もあるみたいですけどね。
われらがムサッキオ君も、9月に入ってからピッチに経つ時間を伸ばし始めています。
彼のプレー時間とチームの充実が、同時進行で進んでくれればいいかなと思います。