
この夏、ボルシア・ドルトムントは奇人/トゥヘル監督の解任と、わがわまま/デンベレノの移籍騒動でファンをヤキモキさせました。
で、そんなゴタゴタに目を奪われている陰で、着々と、盛大に選手獲得を繰り広げていたことに気づいている人は、気づいてましたね。
監督は名将と噂されたピーター・ボスに切り替えたので、腕前拝見とばかり、戦術、布陣にいろんな意見、予想が飛び交っていました。
ということで、フタを開けたら、4-3-3。目を奪われたは、左のウィングのポジションをゲットしていたマクシミリアン・フィリップという若者でした。
フライブルグから2000万ユーロ(約26億円)で移籍してきた、U-21ドイツ代表選手です。
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マクシミリアン・フィリップのプレースタイルやポジションは?
1994年、ベルリン生まれ、183㎝。
プレースタイルは快足ウィングで、右利き、決定力劇高。
スリムで長身でハンサムな金髪で、左サイドを切り裂いて点を決める勇姿から、早くもロイス2世の称号を得ています。
チームはリーグ戦で見事にスタートダッシュを決めて首位に躍り出ていますが、同じくスタートダッシュを決めたのがフィリップ君でした。
開幕から6戦4発を決めて、チーム躍進の原動力になった。
もちろん、レギュラーはほぼ手にした感じ。
デンベレが抜けて、ロイスが不在でという幸運を生かした形ですが、この実績だと、ロイスが怪我から復帰してもポジションはないかも。
なんとも贅沢な状況だし、激しい競争が手に取るようにわかる状況です。
マクシミリアン・フィリップは10代にして移籍を繰り返した苦労人
2015-16シーズンに当時2部のフライブルクで主力として活躍し、昇格に貢献すると、2016-17シーズンには計9得点をマーク。俄然注目されるようになりました。
順風満帆なエリート人生かと思いきや、けっこう苦労しています。
14歳の時、ヘルタ・ベルリンのU-15チームから戦力外扱いを受け、同じくベルリンの名門であるテニス・ボルシアへ移籍。
17歳のときにはバイエルン・ミュンヘンから入団テストの誘いを受けましたが、ケガでNG。
結局、当時2部のエネルギー・コットブスヘ移籍し、そこでの活躍を認められ、育成に定評があるフライブルクに移籍。
ここから運が開け、現在に至っています。
本人、ヘルタでプロになれなかったことにかなり挫折を味わったみたいですが、地道な努力が報われたんですね
メンバーの充実ぶりが、ちょっと異常なくらいのドルトムント
さて、ドルトムントですが。開幕からここまで、ポジションが安泰なのは、オーバメヤンとソクラテス、ビュルキとフィリップくらいでしょうか。
昨年大ブレークしたヴァイグルでさえ、怪我があったとはいえ、再覚醒したシャヒンにポジション奪われ気味ですからね。
中盤だけを見ても、その他に、ゲッツェ、カストロといった実績十分で脂の乗ったプレイヤーが出たり出なかったりの状況。
彼らを押しやっているのが、これもこの新加入のダフドだっていうんだから、競争はちょっと激しすぎかもしれない。
肩の脱臼で出遅れた香川真司の、復帰する流れがたどたどしいのもうなずけます。
左のインサイドハーフを見ればダフドがいて、ウィングで出ようと思えばフィリップが大活躍しているんだから、出口がちょっと詰まっても仕方ないかも。
これだけ書いてもまだ、シュールレやゲレーロといった実力者がベンチに座っていたり、招集外だったりするわけですから、気が遠くなりますね。
マクシミリアン・フィリップのFIFAの能力値は?
移籍したドルトムントでの活躍が期待されるマクシミリアン・フィリップですが、FIFAの能力値はどれくらいなのでしょうか?
総合値と主な能力値を調べてみると・・・
FIFA 18
- 81:総合値
- 85:スピード
- 86:ドリブル
- 81:シュート
- 38:ディフェンス
- 77:パス
- 72:フィジカル
また特性が
- ロングシューター
- テクニカルドリブラー
スペシャリティが
- ドリブラー
- アクロバット
となっています。
参考:https://www.easports.com
約26億円の移籍金でドルトムントに加入したと言われているマクシミリアン・フィリップ。
FIFAの能力値を見ても期待の大きさが分かりますね。
※FIFAの能力値などは記事執筆時の数値です。
まとめ
やっぱりドルトムントはトップチームだし、ビッグクラブだわ。
中盤から前線にかけての人材の充実ぶり、競争の苛烈さはすごいとしか言いようがないですね。
あれだけエキセントリックなトゥヘルの人事、遠慮会釈なしのデンベレの動きにかき回されても不思議じゃないのに、しっかりと新シーズンのチーム編成で成功を収めているのはさすがです。
ボスという監督、どんなもんだろ? いや、やっぱり知将だわ。監督交代からして、全然パニックじゃなかったんだなと、つくづく理解させられている感じの、今日この頃。
フィリップ君の大成も見たいですが、香川君の華麗なる復活も期待したいものです。